映画『平場の月』公式サイト

2025年11月26日（水）16:15の回上映終了後

TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12

堺雅人、井川遥、土井裕泰監督【以上予定／敬称略】

11月21日（金）11:00

［詳細はこちら］

2025年11月14日（金）16:15の回 上映終了後

TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12

堺雅人、井川遥、坂元愛登、一色香澄、
土井裕泰監督【以上予定／敬称略】

11月11日（火）11:00

［詳細はこちら］

日常にある出来事がこれほどまでに美しく尊く、人生の痛みと優しさが滲んでいました。
青砥と須藤の送るささやかな日常が、それらを強く感じさせてくれました。

大人になれば
迷いも間違いも、ないと思っていた。
心が届く日も届かなかった日も
月が静かな夜を照らしてくれる。

大人の恋はほろ苦いと結論づけるのは、あまりに性急だったかもしれません。
無垢で、照れくさくて、瑞々しくて、それでいてまどろっこしくて、重ったるい。
ようやく涙が落ちてもどこかかなしくない気がしてしまうのは、大人だからなのか、
それとも大人になってしまったからなのでしょうか。

原作愛読者としてはこの映画を観るべきか、ためらいました。
しかしスクリーンに現れた青砥と須藤は、まるで小説から浮かび上がったようで、彼らの体温を感じながら、先を知る私はずっと涙していました。
いくつになっても痛みから逃れられないという残酷さが、映画としての輝きに紐づいてしまうこともまた、残酷だと思わざるを得ません。

須藤のもどかしい選択、青砥の打ちのめされる結末、愛に正解はない

遠巻きに眺めていたはずの物語だった。
けれど、気づけばぼくはスクリーンの向こう側に立っていた。
主人公ふたりの中に入り、愛し愛され、思い悩んでいた。
愛するとは、痛みと慈しみを知ること。
近くから、遠くから、相手を思いやること。
大人の青春は、ほろ苦く、儚い。

50になったら誰でも皆、いろいろある。
そのいろいろをお互いに飲み込んだ上での恋愛はとにかく切なく、胸を締めつけられました。
映画を観て、こんなに泣いたのは久しぶりです。

音声ガイド提供開始日：
2025年11月14日（金）予定
日本語字幕提供開始日：
2025年11月14日（金）予定
上記の提供開始日より前はご利用いただけませんので、ご注意ください。

野木亜紀子脚本の新春スペシャルドラマ。フリーの編集者の渋谷葉子（松たか子）は、両親と祖母を交通事故で亡くし、鎌倉にある実家で弟の渋谷潮（松坂桃李）と暮らしていたが、妹は交際相手と釜山に引っ越すことになり、弟は葉子が担当していた作家の百目鬼見（星野源）と同棲を始めるという……。お正月のホームドラマながら、葉子が「寂しさ」について考える展開が地に足がついていて、孤独が書かれているのにどこかほっとさせるものがあった。

坂元裕二が書きおろししたオリジナル映画。明大前駅で終電を逃し、出会った麦（菅田将暉）と絹（有村架純）。ふたりが恋して、同棲するようになってからの5年間を描く。お気に入りのバンド、お笑いライブ、本など、サブカルチャーを通じて気が合うようになったふたりが、やがて就職などの人生の岐路に立って、すれ違い始める様子がリアルすぎる一作。観客が、自分の感じた思いを誰かと語り合いたくなる作品として、今でも人気の一作。

塩田武士の同名小説を、野木亜紀子の脚本により映画化。実際に日本を震撼させた未解決事件を元にした社会派の一作。新聞記者の阿久津英士（小栗旬）は、昭和最大の未解決事件を追う企画班のメンバーに。同じころ、テーラーを営む曽根俊也（星野源）は、父の遺品のカセットテープを見つけ、自分の声が事件の脅迫テープと同じ声であることに気付く……。事件を追うだけでなく、その中に、警察の構造や、マスコミの在り方に対してのテーマも感じられる。

坪田信貴による累計120万部を売り上げた大ヒットノンフィクション作品を橋本裕志の脚本で映画化。偏差値30で学年ビリのギャル・工藤さやか（有村架純）が、母の勧めで入った学習塾で講師の坪田義孝（伊藤淳史）と出会い、慶応大学を目指すことに。父親が弟の夢には協力的だが娘の夢には無関心であったり、母親が家庭内の役割に縛られているところを見ると、女性の抑圧を描き、それを乗り越えたときの希望なども感じられる作品だと感じられた。

巻真紀（松たか子）、別府司（松田龍平）、世吹すずめ（満島ひかり）、家森諭高（高橋一生）というアマチュア演奏家の4人がカラオケボックスで出会い、軽井沢の別荘で共同生活を始めるところからスタートする坂元裕二脚本のサスペンスドラマ。巻と夫のすれ違いと失踪事件、すずめの肉親との別れのシーンなど、複雑な感情が繊細に描かれていて、時代を超えて何度でも見返したくなる。松たか子のユーモアと毒っけが開眼した作品とも言えるのでは。

市川拓司の小説を原作に、岡田惠和が脚色した土井監督初の映画作品。「雨の季節に戻ってくる」と書き残して亡くなった妻・秋穂澪（竹内結子）。一年後のある雨の日、残された巧（中村獅童）と息子・佑司（武井証）のもとに、妻は戻ってきた。記憶のない妻だが、夫・息子と共にふたたび家族の絆を取り戻していく。生活の中に、自然に存在するファンタジーを描いていることで、物語にハマりこむことができる。韓国でも人気が高く、2018年にリメイクされた。

「東芝日曜劇場」枠で放送された北川悦吏子脚本のオリジナルドラマ。バイクの運転中の沖島柊二（木村拓哉）は危険な運転をする町田杏子（常盤貴子）と口論に。しかし車を降りてきた杏子が車椅子を使っていることに驚く。美容師の柊二は、杏子の髪を切り、無断でそのときの写真が雑誌に掲載されてしまったため、戸惑う杏子だが……。このドラマがきっかけで、カリスマ美容師を目指す若者が続出したほどの社会現象を巻き起こした。

第１弾：
2025/10/22（水）～2025/11/3（月・祝）
第２弾：
2025/11/4（火）～2025/11/30（日）

・第１弾
A賞：映画ペア鑑賞券（ムビチケ） 50組100名様
B賞：平場（バ）ッグ（非売品）＆原作文庫本 5名様

・第２弾
A賞：平場（バ）ッグ（非売品）＆原作文庫本 5名様
B賞：しまむらグループ商品券 3,000円分 20名様

キャンペーン特設サイトはこちら

2025年10月29日（水）
17:30開場／18:00開演

堺雅人、井川遥、坂元愛登、一色香澄、
中村ゆり、椿鬼奴、吉瀬美智子、大森南朋、
土井裕泰監督【以上予定／敬称略】

都内某所

＜キャンペーン開催期間＞
2025年10月10日（金）19:00 〜
2025年10月14日（火）23:59

2025年10月29日（水）
17:30開場／18:00開演

堺雅人、井川遥、坂元愛登、一色香澄、
中村ゆり、椿鬼奴、吉瀬美智子、大森南朋、
土井裕泰監督【以上予定／敬称略】

都内某所

250名様

10月17日（金）12:00

ある日、土井監督と那須田プロデューサーが「直に話したい」と僕の作業場まで来てくれました。映画『平場の月』の主題歌を制作して欲しいというオファーでした。今まで何度もお仕事ご一緒しているけど、こんな風に自分の居場所まで来てくれて3人だけで話すなんて滅多にないなあ、と嬉しかったのを覚えています。いただいた脚本を読み、ピアノをぽろぽろと鳴らしながら作曲していきました。最近私は自身を焼き付けるような楽曲を書いてきましたが、この新曲「いきどまり」は自身を歌ったものではなく、歌の中に物語があり、それが一人称で語られる楽曲です。劇場の中で、そして貴方の中で、ぜひこの楽曲を聴いてください。

曲を聴きながら、井川遥さん演じる須藤と過ごしたいろいろなシーンを思い出しました。映画の世界を、月光にも似た淡く優しい光で照らしてくれるような曲ですね。また、「間違いだらけの優しさ」「忘れられぬ呪い」「行き止まりの二人」といった、星野さんが言葉にしてくださったフレーズのおかげで、物語をより理解できた気がします。出演者として本当に嬉しく思います。星野さん、ありがとうございました。

俳優・星野源とはこれまで何度か仕事をしてきたけれど、勿論そのずっと前から、彼の音楽や文章のファンだった。紛れもない現代のPOPSTARでありながら、その表現のベースには常に市井の人の視線や実感があって、だからこそ彼の眼を通して見た世界はとても信用できる。
この平場の男女の物語は彼の眼にはどんな風に映るのだろうか？ある時、そんな興味に急にとらわれて、多忙な彼に台本を届けに行ってしまった。
数か月経って、ツアーが一段落した彼から返ってきたのは、彼の声とピアノだけのシンプルで美しい曲だった。
「切ない、大人の、恋物語」などという惹句ではとても掬いきれない、愚かしくも愛おしい人間の営みへの眼差しがあって、シニカルなのに温かく、諦念の中にささやかな希望を忘れていない。
この曲をもって完結することができる「平場の月」はなんと幸福な映画だろう。星野源の歌う言葉を、どうか劇場で、最後の一音までもらさずに聴いてほしい。

今の自分にとってとても大切な時間を過ごさせていただきました。
堺さんとの時間、井川さんとの時間、土井監督との時間、平場の月の現場、とても素敵でした。ずっと居たかったです。
言いたい台詞、言われたい台詞、表現したいト書き、たくさんありました。
素敵な作品に関わらせていただきありがとうございます。
この文章を書き始めたらとんでもない量になってしまったので割愛させていただきました。

安藤玉恵さん
青砥と須藤と同じ中学の同級生で、須藤のパート先の同僚ともなるうみちゃん

椿鬼奴さん：
中学の同級生であり、青砥が働く印刷所の同僚でもある安西知恵

栁俊太郎さん：
青砥の働く印刷所の後輩・リリー

倉悠貴さん：
青砥と元妻との間の息子・青砥健介

塩見三省さん：
青砥と須藤が通う焼鳥屋の大将・ 児玉太一